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悲運の女優ヴィヴィアン・リー特集!あべのコミュニティシネマVol.48開催

2017年4月13日

大阪市の阿倍野区民センターで定期的に開催されている映画上映会「あべのコミュニティシネマ」。4月21日(金)開催の第48回目は、ヴィヴィアン・リー特集として『アンナ・カレニナ』と『美女ありき』を上映する。

「あべのコミュニティシネマ」は株式会社ビケンテクノと株式会社大阪映画センターによる主催にて阿倍野区民センターで定期的に開催されている上映会。今月は「悲劇の女優ヴィヴィアン・リー特集」と題して『アンナ・カレニナ』と『美女ありき』が上映される。

ヴィヴィアン・リーは、1913年11月5日にインドのダージリンで株商人の裕福な家庭に生まれた。5歳の時にロンドンの寄宿学校に入学し、王立演技学校で演技を学んだ。1934年に映画デビューし、1937年の『無敵艦隊』のヒロインに抜擢され、美貌が評判になった。1939年の『風と共に去りぬ』でのスカーレット・オハラ役と、1951年の『欲望という名の電車』でのブランチ・デュボワ役でアカデミー主演女優賞を受賞した。しかし、その間に徐々に躁鬱病に悩まされ1945年には結核で倒れたことがあり、輝かしい女優人生の裏ではつらい日々を送っていた。『無敵艦隊』で共演したローレンス・オリヴィエと大恋愛し1940年に結婚し20年間生活を共にしたが1960年に離婚、その後、結核を再発させ、精神状態もすさみロンドンのアパートで息を引き取った。

上映作品の『アンナ・カレニナ』はレオ・N・トルストイの傑作『アンナ・カレニナ』の第三回目の映画化作品。俗物的官僚の代表者たるカレーニンと政略結婚させられた美貌のアンナが愛なき生活の不満から、貴公子ウロンスキーと恋におち、駆け落ちまでするが、男に対する嫉妬と罪の悔悟から、鉄道で自らの生命を絶つ…

もう一つの上映作品『美女ありき』は現在ロンドン・フィルムの恩師であるアレクサンダー・コルダが、アメリカに渡って自ら製作・監督した作品。18世紀未、結婚するためナポリに渡って来たイギリス娘エマは、婚約者がおびただしい借金を背負って彼女と結婚する意志のないことを知った。大使ハミルトン卿は彼女の悲境に同情、やがて彼女は卿の夫人となった。3年後ナポレオン治下のフランスと開戦することに決した英国は提督ネルソンをナポリに派遣、彼はナポリ王に出兵を要請するようハミルトンに頼んだが渋る卿をさしおいてこの願いを成就させたのはエマであった…

あべのコミュニティシネマVol.48「悲劇の女優ヴィヴィアン・リー特集」は4月21日(金)に阿倍野区民センターで開催される。1作品ごとに会員価格800円当日(一般)900円、2作品の場合は500円追加で鑑賞できる。なお、チラシ持参で3名まで会員価格で鑑賞できる。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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