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伝説の作品に覚悟を持って挑んだ渾身の一作!『リバーズ・エッジ』二階堂ふみさん、吉沢亮さん、行定勲監督を迎え大阪先行上映会開催!

2018年2月12日
  • 青春の欲望と焦燥感を描いた、岡崎京子さんの伝説的名作漫画を実写化した映画『リバーズ・エッジ』が2月16日(金)から公開される。本公開に先駆け、2月12日(月)にTOHOシネマズ梅田で、二階堂ふみさん、吉沢亮さん、行定勲監督を迎え、大阪舞台挨拶付き先行上映会が開催された。

 

映画『リバーズ・エッジ』は、岡崎京子の同名漫画を、行定勲監督のメガホン、、吉沢亮の出演で実写映画化。女子高生の若草ハルナは、元恋人の観音崎にいじめられている同級生・山田一郎を助けたことをきっかけに、一郎からある秘密を打ち明けられる。それは河原に放置された人間の死体の存在だった。ハルナの後輩で過食しては吐く行為を繰り返すモデルの吉川こずえも、この死体を愛していた。一方通行の好意を一郎に寄せる田島カンナ、父親の分からない子どもを妊娠する小山ルミら、それぞれの事情を抱えた少年少女たちの不器用でストレートな物語が進行していく…

 

今回、上映前に二階堂ふみさん、吉沢亮さん、行定勲監督が登場。満員の観客席エリアをぐるりと歩きながら舞台に登壇した。まずは、二階堂さんから「この映画を大好きな大阪に届けに来ることが出来て、凄く嬉しい」と挨拶と共に想いを伝える。吉沢さんは「公開前に沢山の方に観て頂ける機会があることは凄く嬉しい」と表す。行定監督は、今回のチケットが15分で完売したと聞き「本当に注目されているんですね。今週末公開なので、もう一度観たいなと思って頂けると嬉しい」と期待を寄せる。

 

完成した作品を鑑賞し、二階堂さんは「いよいよなんだなぁ。企画が立ち上がったのは、17歳の頃。6年半から7年もかかって皆さんに観て頂けるのは感慨深い」と感じる共に「でも少し寂しい気持ちもあります。自分の中で特別な作品になったので、早く観て頂きたい」という思いを表す。吉沢さんは「普遍的な青春をテーマにした作品ですが、最近の日本映画としてはあまりない」と捉えているが「どの世代の方が観ても心に刺さる素晴らしい作品だと思いますので、様々な年齢層の方に観て頂きたい」と絶賛。行定監督は「原作は、1994年に出版されている漫画。僕は来年50歳になりますが、僕らの世代からすれば伝説の作品。これが23年を経過して映画化されるわけですが、あまりにも伝説過ぎて、普通は映画化しない。作る側としては凄いプレッシャー」だと明かす。だが、二階堂ふみさんと出会い「僕は覚悟しなければいけない。『一緒にやりませんか。これをやりたいです』と一人の女優の熱意に動かされてここまで来た」と告白。現在は「とにかく若い人達に何か残したい。設定は1994年ですが、今の人達と何も変わらない。永遠に皆が持っている命題や自分達が生きていく上で通らなければいけない部分を岡崎京子さんは描いている。そこに物凄く熱い力が込められている。その中から皆さんに何かが残れば」と、映画制作者の気持ちを伝える。

 

90年代を生きる高校生を演じて、二階堂さんは「違和感は無かったですね。ファッションや言葉等は時代特有のものがあるが、一過性の気持ちや精神状態に置かれることはどの世代の人でも絶対にある」と振り返り「現在の自身が逆に教えられることもあった」と感じた。吉沢さんは「ファッションや当時流行った音楽について、今との違いはありましたが、ほぼ変わらない。若い頃特有の昇華する方法がわからないエネルギーが凄く漂っている作品」だと受け留め「発散の仕方が当時と今は変わっているだけ。溜まっているものは一緒なんだろう」と脚本を読んだ時の感想を話す。演じた2人を見て、行定監督は「90年代を過ごした僕達の20代前半はこんな感じだったかなと思いながら撮影していました。一人一人の人間として、現代の人と比べてもあまり変わらない」と捉える。監督と同世代の方達は完成した映画を観て「今でも90年代の話って通じるね」と話す。だが、決定的な違いはスマホや携帯電話がないこと。自宅の電話を使ったコミュニケーションがあった。現在について「何気ないコミュニケーションが今は失われているかもしれない。それ以外は、皆が考えていることや心の中にあるものは通じている」と感じ「本人から出てくるものや本人ではないもの、それらが綯い交ぜになれば」と映画では特別な演出も施している。

 

撮影現場について、二階堂さんは「皆が集中する時は集中し、撮影が終わった後は一緒にご飯に行ったり、空いた時間にお喋りしたり。とても和気藹々とした素敵な現場だった」と振り返った。吉沢さんは「皆が凄く仲良かったですね。(苛め役の)上杉君とは仲が悪い設定ですが、実際はとても仲が良った。作品以外のくだらない話もしていた」と距離感が近かったことを伝える。大阪での舞台挨拶に関し、行定監督は「大阪に来た時、万博公園の太陽の塔を裏側から見るのが好き。落ち着きます。黒い太陽が好きで半日ぐらい居られます」とお気に入り。二階堂さんは大阪に長期間滞在して映画を撮ったことがあり「凄い大好きな場所。揚子江ラーメンが大好きで大阪来たら必ず食べに行きます」と明かす。吉沢さんは「今回は昨日の夜に来て串カツ食べました。美味しい食べ物いっぱいあるから好きですね、大阪」と満足している。

 

バレンタインデーが近いことから、これまでの思い出について、二階堂さんは「高校生の時は本格的なチョコレートを作って好きな子に贈っていました。本命チョコはカカオから採りに行きたいぐらい」と思い出す。吉沢さんは「僕が小学校6年ぐらいの時から友チョコが流行り始めた。それ以来、男が貰うことは無く、自分から貰いにいっていました。『どうせ余っているんでしょ』と友チョコの交換をし合っている女子達のところに。ないだろうとは思いつつ机の中とか見たたこともありましたね」と懐かしむ。これを聞き、行定監督は「モテるやつはこういうことを言うんですよ。貰っている男子はだいたいこういうエピソードを持ってるよね。本当のことは言わないですね」と指摘すると、吉沢さんは「バレンタインは本当に貰っていないですよ。ただ、中学時代は死ぬほどモテましたけど」と告白する。行定監督は「チョコレートが嫌い。少し前ぐらいから『チョコレート嫌いなんだよね』って言ってます。本当は好きなんですけどね」と強がった。

 

最後に、行定監督から「今作はキャスティングに物凄く拘った。この映画を最初に声を掛けてきたのは二階堂ふみさんからだったが、映画の中で新しい俳優達の顔が皆さんの記憶に残るようにしたいと思って、若い俳優達と一緒に仕事をしました」と振り返り「渾身を込めて作った映画であり、岡崎京子という漫画家の素晴らしさがきっと皆さんの心に残ることを期待しております」と熱い想いを込める。吉沢さんは「どの世代の方が観ても思うことのある作品。特に今の若い方に今作を観て頂いてどんなものを感じるのか。僕自身も楽しみです」と期待している。二階堂さんからは「伝えたいことが沢山あるが、シンプルに感じ取って頂けたら。最後まで浸っていってください」と想いを伝え、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『リバーズ・エッジ』は、2月16日(金)よりTOHOシネマズ梅田ほかにて全国公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆

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