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カンとシンゴがスクリーンから飛び出してきた!『星くず兄弟の新たな伝説』シネ・リーブル梅田で関西公開初日舞台挨拶開催!

2018年1月27日

1985年に公開された手塚眞監督による伝説のカルト映画『星くず兄弟の伝説』が30余年の歳月を経て、続編となる『星くず兄弟の新たな伝説』が1月27日(土)より関西の劇場で公開開始。大阪・梅田のシネ・リーブル梅田での上映初日には、三浦涼介さんと武田航平さん、谷村奈南さんと手塚眞監督による舞台挨拶が開催された。

 

映画『星くず兄弟の新たな伝説』は、原案・近田春夫、監督・手塚眞によるロックミュージカル映画「星くず兄弟の伝説」から30年以上の時を経て製作されたシリーズ第2弾。かつて「スターダスト・ブラザーズ」として一斉を風靡したカンとシンゴ。東京の下町にあるバーのオヤジとなったシンゴは「地球がダメなら月でもう一度スターに!」との思いで、売れっ子DJとして活躍するカンを誘って月へと旅立つ。月にある場末のショーパブで2人は酔っ払いの老人から「スターになりたかったら、ロックの魂を探せ」という謎の言葉を告げられ、その言葉を受けて、カンとシンゴの「ロックの魂」探しの冒険の旅がスタートする…

 

大阪での上映初日、主演の三浦涼介さんと武田航平さんが来られることから女性のお客様がギッシリの中、三浦涼介さんと武田航平さん、谷村奈南さんと手塚眞監督が登壇。まずは、皆が挨拶と共に大阪初日を迎えたことに喜びを表す。

 

本作について、手塚監督は「観て頂いた通りの非常に自由な映画です」と形容し、舞台挨拶でも作品が醸し出す雰囲気で行うことを宣言。1月22日(月)に雪の降る東京で「星くず兄弟LIVE!2018」を開催したことを報告すると、お客さんの中にも参加者がおり、驚きながらも「映画で歌われた楽曲を実際に歌ってもらうLIVE、機会があれば大阪でも」と期待を寄せる。

 

三浦涼介さんと武田航平さんは共に『仮面ライダー』シリーズに出演した。手塚監督もその経歴を存していたが「共演しておらず、お互いによく知っていたわけではない。むしろ今は映画の中にいる雰囲気がある」と表現する。これを受け、三浦さんは「僕が自由に話していると、(武田)航平君がツッコんでくれるので、僕のキャラクターは生きています」と応えるが、武田さんは「好きに喋ってくるから大変なんですよ」と漏らす。手塚監督は「こんな風に今は自由な感じで佇んでおり、この映画は無茶苦茶にやっているように見えますが、無茶苦茶に見えるように丁寧に作っています。主演の2人に関しては、監督として誇り高いぐらい演技が素晴らしい。やはり勘が凄く良い」と称える。作中では、アドリブに見えるシーンがあるが「きちんと演じている。映画の中でシンゴが台詞を間違えるところも台本通りでありNGではない」と説明した。

 

大阪府出身の谷村さんはこれまで歌手として活動してきたので、今作が映画初出演であり、演技も初めて。谷村さんは「複雑なキャラクターだから難しいのか、初めての演技だから難しいのか。何が何だかわからず、最初から大丈夫かな」と不安だった。大変さを感じながら「共演の田野アサミさんや皆さんに支えて頂いて、撮影を無事に終えられた。初めてにも拘わらず、様々な経験が出来ました」と満足している。手塚監督から、歌と演技の仕事は違いについて問われると「全然違いますね。歌手はソロで活動していたので、孤独との闘いでもある。今回、手塚組として皆が集まって作っていくことにより大きな違いを感じていた」と明かす。

 

今作は、主演2人の役をそれぞれ3人で演じる一風変わった設定となっている。手塚監督は「不思議なもので、3人で1役を演じるが段々と似てくる。田野さんは器用な人だから様々な演技をやろうとして時々暴走ぎみになる。逆に谷村さんはドンと構えて全部受け止めてくれる。良いコンビネーションが出来ている」と捉えた。谷村さんはカン役の高木完さんについて「本読みの際に初めてお会いした時、役柄の雰囲気が出ていた」と体感。これを受け、手塚監督は「高木完さんは生き方が格好良い。今回の皆さんも同じく格好良い」と絶賛。また、主演の2人に対し「今回の役を演じていると、自身と一緒だなと思うときはある?」と尋ねると、三浦さんは「似てるか似てないかというより、初めて自然に役に入り込んで演じられた感覚がありました」と応える。武田さんも「制約がほぼなく好きに演じられた。監督がカットをかけないので、中には大変な人もいたかな」と振り返った。

 

最後に、三浦さんから「この映画を2年前に撮影した時は、果たして劇場で公開されるだろうかと不安でした。2018年を迎え無事公開できたことは、いつも応援して下さるファンの方や沢山のスタッフの皆さんのおかげです。今作がさらに幅広い方に観て頂けるよう僕らは出来る限りのことを今後もしていきたいので、応援してください」と祈願する。武田さんは「映画を観た後に皆さんと時間を共有できたことを本当に幸せです。皆様に観て頂くことで僕らはお仕事できます。皆様のおかげです」と感謝の想いを込めた。谷村さんからは「この映画が大好きです。奇想天外な内容の中に重要なメッセージが入っていて、多くの方に観て頂きたい。観て頂いた皆さんも1回のみならず何度も観て頂けたら嬉しいな。今日は大阪で皆さんにお会いできて凄いハッピー」と満面の笑み。手塚監督はシネ・リーブル梅田オリジナルドリンクやサントラ・パンフレットを紹介した後に「本作はインディーズ映画です。皆さんと同じ空間で時間を共にして一緒に分かち合うのが今作です。観に来て気に入ってくれた方はお友達に推薦して広めていって頂きたい。2回3回と観て頂ければ様々な発見をするので。気に入った方はぜひとも上映中に足をお運び頂きたい」と皆それぞれに感謝の気持ちを込める。そして、三浦さんの号令と共に皆で「本日はご来場頂きまして、誠にありがとうございました」とマイクを通さず生の声で締めの挨拶を行い、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『星くず兄弟の新たな伝説』は、1月27日(土)から、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開中。また、2月17日(土)からは京都・出町柳の出町座と神戸・元町の元町映画館で公開予定。なお、元町映画館では、2月24日(土)から前作の『星くず兄弟の伝説』も上映も予定している。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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