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綿矢りささんの小説2度目の映画化『勝手にふるえてろ』!松岡茉優さん、渡辺大知さん迎え先行上映会開催!

2017年12月1日

綿矢りささんの小説を基にしたコメディで松岡茉優さん初主演作『勝手にふるえてろ』が12月23日(土)から公開される。本公開に先駆け、12月1日(金)にシネ・リーブル梅田で松岡茉優さんと渡辺大知さんを迎え、先行舞台挨拶付上映会が開催された。

 

映画『勝手にふるえてろ』は、芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を描くコメディ。OLのヨシカは同期の「ニ」からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関係にいまいち乗り切れず、中学時代から同級生の「イチ」への思いもいまだに引きずり続けていた。一方的な脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛ド素人のヨシカは「私には彼氏が2人いる」と彼女なりに頭を悩ませていた。そんな中で「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこう」という奇妙な動機から、ありえない嘘をついて同窓会を計画。やがてヨシカとイチの再会の日が訪れるが……

 

当日のシネ・リーブル梅田では2回の先行上映を実施。1回目の上映後には満員御礼状態の中で松岡茉優さんと渡辺大知さんが登壇。上映後の温かい拍手を受け、松岡さんは「今日は大阪の皆様に大切な時間を使って、この映画を観て頂けたことが本当に嬉しいです」と感謝を表しながら挨拶。渡辺さんも「今日は観て頂いて嬉しいです。それだけで…」と気持ちを込めていると、松岡さんから「”ニ”みたいでしょ」とフォローを受ける。当日は、特製のプラカードを作って持参しているお客さんもおり、松岡さんは「私の名前は読み間違えられやすいが、皆さん完璧です」と嬉しそうだ。

 

今作が初主演となる松岡さんは「この映画は東京国際映画祭で観客賞を頂き、加えて私自身は東京ジェムストーン賞を頂いた」と予想外に多くの評価を頂いている作品だと実感している。1年前に映画の撮影を終え、何度も観返し、どんな人に観てもらいたいかと考え「最初は女の子が元気になって報われる為だと監督と話していたが、会社や学校で生きづらく過ごしながら、様々な壁にぶつかっている人には響くのでは」と思うようになり希望が湧いてきた。映画を観た人にとって「スッキリしてもらえるような作品」だと確信し「ラブコメ映画ではなく、デトックス映画だ」と思っている。渡辺さんも本作に共感し「作品の後半はヨシカの気持ちに感情移入してしまい、なんとしても計画を成功させるぞ」という気持ちになった。

 

個性的なキャラクターを持つヨシカについて、松岡さんは「綿矢りささんの小説を脚本より先に読んだ。ヨシカという女の子が強かったので、この子を演じるには体力が必要」だと思った。撮影中の松岡さんは「共演する仲良しグループの横で、一人で孤独な戦いをしていた」と振り返る。共演した渡辺さんの言葉を受け「俺はヨシカのタイプだと思ってくれた大知君のような男性もいれば、”イチ”役の北村君が『ヨシカの気持ちが一切わからない』とカミングアウトしてきたこともあった」と告白し、様々な捉え方をする人間がいると実感した。

 

渡辺さんは、自身が演じた”ニ”について「原作を読んだ時から、なんて 鬱陶しい奴なんだと思った。”ニ”の役をオファーされた時、脚本を読み、どういう奴なんだと改めて確認する為に監督にお会いしにいった」と振り返る。監督からは「”ニ”もヨシカとはベクトルは違うが似ているところがある。自分の言いたいことを言えなくて空回りしたり、自分が思っていることと違うことを言ったりしながら、家では悩んでいる人間だ」と聞き、ようやく理解できた。それ以来「自分の経験から演じれば大丈夫だと思った。鬱陶しくマイペースだったとしても、最終的に僕自身が好きだなと思える奴になったらなと思い演じ切った」と満足している。松岡さんは、渡辺さんと共演し「好きだと言ってくれたり、ずっと傍にいてくれたりする人のパワーは凄い。誰かが傍にいることで、少しずつ自分の良いところがわかってくることが人の温かさである」と気づけた。

 

最後に、渡辺さんから「自分の出演に関係なく、僕もこの映画のファンになった一人。皆さんに観て頂けて嬉しく思っております」と喜びを表す。本上映日までSNSでの拡散を呼び掛けながら「今回は主題歌も担当させて頂いた。『ベイビーユー』を12月13日(水)に発売します」と合わせてお願いした。伝えたい想いがあふれんばかりの松岡さんは「この映画を選んで一緒に過ごして下さったことが嬉しい。この作品は予告編ではパンクで賑やかしく楽しそうな映画の印象を受けますが、ヨシカみたいに女の子同士の友達付き合いが苦手な女子や、女の子は何故そうなるのといった男女の隔たりを感じる男性、社会の閉塞感や生きづらさを感じている方に年末年始にスカッとデトックスしてもらえたら嬉しい」と率直に想いを込める。さらには、自身の初恋について苦い経験を告白しながら「近くに失恋直後の暗い男性や友達付き合いの苦手な女子がいたら、この映画を処方箋のように差し出して頂いて、2018年を明るい年にする為にもデトックスしてもらえれば」とアドバイスし、本作の大ヒットを祈願しながら舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『勝手にふるえてろ』は、12月23日(土)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、なんばのなんばパークスシネマ、京都のT・ジョイ京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆