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音のない家族のかたちを見つめるドキュメンタリー『きらめく拍手の音』京阪神で公開!

2017年9月1日

耳が聴こえない両親の日常を娘の視点で映すドキュメンタリー映画『きらめく拍手の音』が大阪・十三の第七藝術劇場で9月2日(土)より公開される。

 

映画『きらめく拍手の音』は、耳の聞こえない両親の日常を、健聴者である娘の目線からとらえたドキュメンタリー。韓国芸術総合学校でドキュメンタリー制作を学んだ27歳の新鋭イギル・ボラ監督が自身の家族を題材に撮りあげ、近親者ならではの親密な距離感で「音のない世界」を切り取った。両親の青春時代や教会での出会い、子育て中のハプニング、夫婦で経営していた屋台の苦労などが手話を通して語られるほか、音のない世界と音であふれる世界のはざまで成長してきた監督と弟の経験など、家族4人の静かだけど賑やかな暮らしを見つめてゆく。

 

なお、イギル・ボラ監督含め、聾者の親を持つ聴者の子どものことはCODA(Children of Deaf Adult)と呼ばれる。幼いころから聴こえない親のもとで育つことから、親とのコミュニケーションだけでなく、親と社会をつなぐ役割を担わざるを得ない状況も含めたコミュニケーションの困難さにぶつかることがある。そういった子供地たちが孤立しないようにサポートする団体は、日本だけでなく世界中に数多く存在する。

 

映画『きらめく拍手の音』は、9月2日(土)から9月29日(金)まで大阪・十三の第七藝術劇場で公開。また、神戸・新開地の神戸アートビレッジセンターでは10月7日(土)から10月20日(金)まで、京都・烏丸の京都シネマでも順次公開を予定している。

ろう者の両親から生まれた聴者である監督によって家族の風景とその普遍性が描かれている。子供が物心がついた頃には、両親の耳の役割を果たさないと社会生活を営めなくなる。子供が大人が話ている内容を必死になって理解して両親に伝え、両親から発せられる言葉を伝える必要がある。そうなると否が応でも社会の中で役割を持たざるを得ない。次第に大人びた子供として成長することになるだろうが、子どもが一人の人間として自立していくためには必要な過程だと考える。耳の聞こえない両親の日常を捉えたドキュメンタリーでありながら、子どもの成長についても考えさせる作品となっている。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆