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15分だけ時間が戻る!鳥居みゆき主演ファンタジーラブストーリー!映画『時時巡りエブリデイ』シアターセブンで1週間限定上映!

2017年8月19日

8月19日(土)より大阪・十三のシアターセブンで、15分だけタイムスリップできるようになった女性の恋愛を描いた映画『時時巡りエブリデイ』の上映が開始。公開初日には、主演の鳥居みゆきさん、森重誘介さん、塩出太志監督 による舞台挨拶が行われた。

 

映画『時時巡りエブリデイ』は、15分だけ時間が戻る不思議な力を手に入れた主人公の姿を描くファンタジーラブストーリー。毎日を無為に過ごしている美鳥に好きな人ができた。そのことを唯一の友人である広子に相談した美鳥は、あることをすると15分だけ時間が戻ることに気がつく。調子に乗った美鳥と広子は、無駄に時間を戻すことで、自分たちの欲望を満たそうとする。そして美鳥は時間が戻せる力を使って、好きな人に近づくが……。

上映後に鳥居みゆきさんと森重誘介さんと塩出太志監督 が登壇。満員大入りの中で舞台挨拶が始められた。冒頭から鳥居さんはテンションを挙げ、映画からは脱線しながら当日の東京での雷雨の話、十三のとある喫茶店のディスプレイサンプルやかき氷などの話題で暴走。”ときどきめぐりえぶりでい”と読む本作のタイトルについても難癖をつける…

本作は、塩出監督と鳥居さんは初めての座組となる。塩出監督は「鳥居さんはトガッている。トガッている風に見せている人は多いが、鳥居さんの場合はちゃんとトガッている」と出演をオファーした理由を明かす。とはいえ、撮影中は大変だった。「自販機前での撮影時、車の行き来が多い場所だったので、静かになるのを待っていた。撮影再開時、鳥居さんは化粧していて、映像がつながらない」と塩出監督は困ったこともあった。

 

奇想天外な本作には、個性的な俳優が多く出演している。塩出監督も「個性が溢れている」と満足げ。印象に残っているシーンについて、塩出監督は「鳥居さんが共演の仁後亜由美さんにボールをぶつけるシーン」と挙げる。それを受け、鳥居さんは「現場では、フリー演技でこれでもかと思い切りやった。しかし、相手の大変さが自分に返ってきた」と顧みる。塩出監督が個人的に好きなシーンとしては、終盤で鳥居さんが駆け走るシーンを挙げる。「危機感があって真面目な顔して走るのが好き」だと話し、鳥居さんを喜ばせる。

塩出監督は、本作について「因果応報、悪い事をしたら悪いことが返ってくる。ズルしたらダメ。でも、ズルしたら、案外ねぇ…」と嘆きながら、伝えたい想いを語る。「嘘をついたらダメ。要領よく上手くできる人は嘘ついているから、嘘をつくな」というメッセージがあることも伝えた。

 

今回、塩出監督が鳥居さんをキャスティングし予想以上に感じたことは、普段からかなりトガッていることだった。「リハーサルでは、初めて話すときからトガッていた」と振り返る。森重さんは「現場に入ると凄く周りに気を遣う」と鳥居さんをフォロー。これを受け、塩出監督も「頭の回転が速い、依頼する前に思った通りに演技してくれる」と鳥居さんを絶賛した。

なお、鳥居さんはシアター内では独自のテンションで舞台挨拶を楽しませることに終始一貫。そこで、さらに鳥居さんの声を聞くべく、舞台挨拶後に伺った。

塩出監督は鳥居さんと同い年であることから「お互いに似ている。この世代は、ひねくれた人が多いかもしれない」と分析。これを受け、鳥居さんは「常識は母親の子宮に置いてきましたから」と塩出監督からもカッコいいと言わせる。森重さんも「こんなアナーキーな女優はいない!」と絶賛。塩出監督は「ちゃんとトガッていることは大切。根っこがいい人だが、世の中に対する反逆のカリスマ」だと表現する。なお、塩出監督は、本作の撮影前に鳥居さんが書いた小説を事前に読み「構成や物語の作り方が自分と似ている。さらに語彙を大いに持っている」と評価する。

 

鳥居さんは、塩出監督について「出来ないと言わないところが良い。無理そうなことも、自分の力を足していき100にするので凄い。無理って言いたくないところが似ている」と感じている。これを受け、塩出監督は「本当に無理なら諦める。こうした方がいい方向にやっていくようにする」と応える。鳥居さんも「出来るだけ無理とは言わない。結局、出来ないことはない。私たちは馬鹿にされたくない」と反応。塩出監督もナメられたくない姿勢を示す。さらに、鳥居さんは塩出監督に対し「攻めの姿勢が良い。自分を護る受け身の人は嫌い。お互いに衝突するのは良い」と好反応。

 

塩出監督は鳥居さんの演技について「台詞は一字一句間違えない。もっとラフに言ってもらっても大丈夫」と思っている。これを受け、鳥居さんは「それはわからない。脚本の拘りのポイントは大事にしたい。監督のビジョンがあるので、口出ししない。その人より上だと思っていないと口出しは出来ない」と返す。森重さんは、撮影時の鳥居さんについて「監督からの指示は黙って聞いている。聞いて自分の中で解釈した上で演技に入っていく瞬間がある」ことが印象的だった。これを受け、塩出監督も「考えてまとまった瞬間が格好良い」と感じている。鳥居さんは「監督から例え話で説明された時、自分の中で置き換えてから理解する」と説明する。塩出監督は、鳥居さんについて「思考回路が早い。2テイク目で修正が効き、反射スピードが早い。次はサスペンスなどの作品をつくりたい」と思っている。

 

本作はSFの要素が多く詰め込まれている。塩出監督は「シリアスな内容をコミカルにやりたかった。後半に緊張感があるところを入れたい。一度シリアスでやってみると、おもしろかった。鳥居さんがやるとおもしろく、ふざけているようにも見える可能性もある。紙一重だが、真剣にやっていも馬鹿みたいに見える時があるので、それをバランスよく使った」と解説。「観ていてドキドキするものをやりたい。本作も、心の中では”ドキドキ”と読んで欲しい気持ちから『』というタイトルを付けている。さらに、”巡り” ”エブリ” ”デイ”と韻も踏んでいる」と説明する。「一番製作費を多く必要とせずにできる作品が、日常から一歩逸れたファンタジー。楽しく鑑賞できる」と考えているが「観ている人に対して常に爪痕を残したい。良いものを観たと錯覚させるのが大事。観客を騙しつつ驚かせ、知恵を使ってやりたいことを出し切る。お客さんにも知恵を使って欲しい。ただ観るだけでもおもしろいけど、さらに知恵使ってみたらもっとおもしろいよ」と訴える。

 

今回、鳥居さんは主人公の役でありながらスッピンや櫛で梳いた程度の髪形に少し不満げ。塩出監督は「本作では、バランスが取れている。綺麗でお化粧をしっかりしている人がニートだと現実味がない。そうではないことを肯定するのが本作」だとフォローする。「主人公が皆にちやほやされて、友達が頑張っても上手くいかない方がリアリティがあることを世間に広めていきたい」と思っている。そこで、今作では個性的なキャラクターが多く出演している。「覚えやすい人を出していきたい。ついさっきもこの人が出ていたと感じることは避けたい。過去作もキャラクターを分かりやすくしている。似たような人がいるとかわいそう。最近は分かりやすいものに迎合している人がいる。みんなトガッていった方がいい」塩出監督は考えている。これを受け、鳥居さんは「トガることは良いことではない。みんながトガりだすと、誰がトガッているかわからない」と正気の沙汰ではないと示す。そんな現場で鳥居さんは「私が人嫌いにも関わらず、和気藹々とできました」と満足。塩出監督も「トガッている鳥居さんがいても大丈夫で、皆優しくお互いに気遣えた。ちょうど良い関係性があった」と本作の出来栄えに喜んでいた。

 

映画『時時巡りエブリデイ』は、8月19日(土)から8月25日(金)まで大阪・十三のシアターセブンで公開。19:10~の上映にて、一般1,500円専門・大学生1,200円シニア1,100円中学生・高校生1,000円小学生以下700円シアターセブン会員1,000円となっている。

なお、9月16日(土)から9月18日(月・祝)にかけて開催される「ショートショートフィルム フェスティバル & アジア 大阪 2017」では、鳥居みゆきさんが出演し塩出太志監督 による短編作品『ユキの異常な体質 / または僕はどれほどお金がほしいか』が上映される。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆