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関西の映画シーンを伝えるサイト|キネ坊主

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2017年1月は60本鑑賞したキネ坊主が今月を振り返る

2017年1月31日

本日で2017年1月も終わり。昨年は1年間で映画館で643本の作品を鑑賞したが、今月は60本の作品を鑑賞した。その全てを振り返る訳にはいかないが、3本をピックアップしてみた。

まずは、キネ坊主でも取り上げた音楽×映画プロジェクト『MOOSIC LAB 2016』より『夜、逃げる』。

主人公の加奈子は舞台に立つためチケットノルマを払い、深夜の漫画喫茶でアルバイトに勤しむ、売れない女優。今までの人生、一度も注目を浴びたこともなく、学校のスクールカーストでは上位でも下位でもなく、家族は当たり前に仲が良くて悲劇なんて無縁だし、男も皆無。平凡に生き抜いてきてしまった。「何か」になりたかった。誰かに憧れられる何か。だから演劇をやっている。こんなはずじゃなかったのに、わたしは何のために演劇をやっているのだろう。そんな腐った思いを抱える加奈子の元へ、高校の同級生であり、自分の彼氏を横取りしたあの女、萌乃がバイト先に現れる。萌乃は元彼氏のことがいまだに忘れられない。だが、その男は、萌乃の前の彼女とよりを戻したらしい。そのため萌乃は《嫌がらせ》と称して、加奈子に協力を頼む。しかし加奈子はそれを断る。
実は、加奈子は過去に、萌乃に彼氏を横取りされたことがあるのだ。誰かの何かになってみたいふたりの、過去も現状もぶっ飛ばす、「究極の嫌がらせ」がはじまる…「どうにかなっちゃいたい」わたしと、あの子の、お話。

平日レイトショーということでそれほどの集客ではなかったのだが、今回のMOOSIC LABの中で観なかった人は損したと思えばいい。冴えない女性とイケイケな女性によるマウンティングになりそうでなりきっていない関係を描いているのが良い。何かが欠けている自分のことは置いといて、相手の上に立とうとしても立ちきれていない。それは、目の前にいる相手は自身の一部が突出している存在なのかもしれない。そんな女性同士の友達になりきれない関係を山田佳奈監督が見せつけてくる。

次に、『ザ・コンサルタント』は、一見よくありそうなサスペンスアクションだと思うなかれ。

田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーというもう一つの顔があった。そんなウルフにある日、大企業からの財務調査の依頼が舞い込んだ。ウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼はなぜか一方的に打ち切られ、その日からウルフは何者かに命を狙われるようになる…

会計士とスナイパーという表と裏のあるいわくつきの主人公。この2つの仕事がお金によって結びつくなら、アメリカ映画にありそうなサスペンスに感じてしまう。だかそこに伏線がしっかりと設定されていることで、クライマックスのネタ明かしには、唸ってしまう人もいるのではなかろうか。その伏線となるエピソードにはJ・K・シモンズが絡んでおり、より一層作品の質を高めている。

最後に『僕と世界の方程式』を若者に贈る作品として書きたい。

国際数学オリンピックで金メダルを目指す天才少年を描いたドラマ。自閉症スペクトラムと診断された主人公のネイサンは、他人とのコミュニケーションは苦手だが、数学に関してはずば抜けた才能を持っていた。普通の学校では適応できない息子の才能を伸ばそうと、母のジュリーは数学教師ハンフリーズに個人指導を依頼。ネイサンは国際数学オリンピックのイギリス代表チームの一員に選ばれるまでになる…

才能ある人間はどこか違っていて社会に馴染めないというのはよく聞く話。主人公は数学には最初から開花しその世界の中に生きていく。その世界の中で広い社会に出てみると、実に様々が人間がいるものである。その中で別の何かに出会うことで未来は開けていくのだ。その未来に気づいた時、人を好きになり、家族と向き合うきっかけがうまれる。

 

 

なお、今月鑑賞した作品は以下の通り

『MERU』【1月1日(日)鑑賞@大阪ステーションシティシネマ】

『ヒトラーの忘れもの』【1月3日(火)鑑賞@テアトル梅田】

『こころに剣士を』【1月3日(火鑑賞@テアトル梅田】

『ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映』【1月3日(火)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『ストーンウォール』【1月3日(火)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『14の夜』【1月3日(火)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『SMOKE デジタルリマスター版』【1月3日(火)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『ダーティ・グランパ』【1月6日(金)鑑賞@TOHOシネマズなんば】

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(IMAX 3D・MX 4D)【1月6日(金)鑑賞@TOHOシネマズなんば】

『ホドロフスキーの虹泥棒』【1月7日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『台湾新電影時代』【1月7日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『風櫃の少年』【1月7日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『脱脱脱脱17』【1月7日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い』【1月8日(日)鑑賞@シネ・ヌーヴォ】

『原子力戦争』【1月8日(日)鑑賞@シネ・ヌーヴォ】

『光と禿』【1月8日(日)鑑賞@第七藝術劇場】

『傷物語 冷血篇』【1月9日(月)鑑賞@TOHOシネマズ伊丹】

『僕らのごはんは明日で待ってる』【1月9日(月)鑑賞@TOHOシネマズ伊丹】

『NERVE』【1月9日(月)鑑賞@TOHOシネマズ伊丹】

『マグネチック』【1月9日(月)鑑賞@第七藝術劇場】

』【1月10日(火)鑑賞@第七藝術劇場】

『TOKYO INTERNET LOVE/あヴぁんだんドキュ』【1月11日(水)鑑賞@第七藝術劇場】

『愛のマーチ/電気100%』【1月12日(木)鑑賞@第七藝術劇場】

『神宿スワン』【1月13日(金)鑑賞@第七藝術劇場】

『ネオン・デーモン』【1月14日(土)鑑賞@大阪ステーションシティシネマ】

『その男、凶暴につき』【1月14日(土)オールナイト鑑賞@京都みなみ会館】

『3-4×10月』【1月14日(土)オールナイト鑑賞@京都みなみ会館】

『ソナチネ』【1月14日(土)オールナイト鑑賞@京都みなみ会館】

『スケアクロウ』【1月15日(日)鑑賞@京都シネマ】

『タワーリング・インフェルノ』【1月15日(日)鑑賞@京都シネマ】

『シド・アンド・ナンシー』【1月16日(月)鑑賞@シネマート心斎橋】

『SAD VACATION』【1月16日(月)鑑賞@シネマート心斎橋】

『皆さま ごきげんよう』【1月18日(水)鑑賞@テアトル梅田】

『君の名は。』(IMAX)【1月18日(水)鑑賞@TOHOシネマズなんば】

『アイ・イン・ザ・スカイ』【1月19日(木)鑑賞@TOHOシネマズ西宮OS】

『彷徨える河』【1月20日(金)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『ねぼけ』【1月21日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『人生フルーツ』【1月21日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『雨にゆれる女』【1月21日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『あなたを待っています』【1月21日(土)鑑賞@第七藝術劇場】

『沈黙 サイレンス』【1月21日(土)鑑賞@TOHOシネマズ梅田】

『太陽の下で ―真実の北朝鮮―』【1月23日(月)鑑賞@シネマート心斎橋】

『天使にショパンの歌声を』【1月24日(火)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『マギーズ・プラン』【1月24日(火)鑑賞@大阪ステーションシティシネマ】

『新宿スワンⅡ』【1月25日(水)鑑賞@TOHOシネマズ伊丹】

』【1月26日(木)鑑賞@TOHOシネマズ西宮OS】

『島々清しゃ』【1月27日(金)鑑賞@テアトル梅田】

『未来を花束にして』【1月27日(金)鑑賞@TOHOシネマズなんば】

『LOCKDOWN』【1月27日(金)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『TOMORROW パーマネントライフを探して』【1月27日(金)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』【1月27日(金)鑑賞@シネ・リーブル梅田】

『SNOWDEN』【1月28日(土)鑑賞@TOHOシネマズなんば】

『KARATE KILL』【1月28日(土)鑑賞@京都みなみ会館】

『「名探偵ホームズ」傑作集』【1月28日(土)オールナイト鑑賞@京都みなみ会館】

『アリーテ姫』【1月28日(土)オールナイト鑑賞@京都みなみ会館】

『マイマイ新子と千年の魔法』【1月28日(土)オールナイト鑑賞@京都みなみ会館】

『恋妻家宮本』【1月29日(日)鑑賞@TOHOシネマズ伊丹】

『破門 ふたりのヤクビョーガミ』【1月29日(日)鑑賞@TOHOシネマズ伊丹】

』【1月30日(月)鑑賞@シネマート心斎橋】

『マグニフィセント・セブン』【1月30日(月)鑑賞@TOHOシネマズなんば】

気付けば、年の最初から60本も観てしまっていた。今年はこのサイトを本格的に運営していくこともあり、昨年よりは落ち着いて観ていこうと思っていたのだが…それは、どこにおもしろそうなものが潜んでいるのか分からないので、その作品に出逢えた時を楽しみたいという願望があるためでもある。

今月はTOHOシネマズ観放題であったことから意識的にTOHOシネマズで公開されているのかは確認していた。TOHOシネマズなんばのIMAXシアターは音楽にこだわりある作品にはもってこいの施設であることに気付いた。

独立系映画館での特集上映も魅力的なものばかり。過去の作品には当時だからこそ作ることができた作品もあり、温故知新となることも多かった。

来月はどんな作品に出逢えるだろう。映画賞関連作品の公開もあることから、後世に伝えたい名作もあるのか、今から楽しみな限り。

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