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シネマdeリバティ!第10回 シネマ神戸で『神戸在住』上映

2017年1月20日

神戸に根ざした作品を定期的に上映するイベント「シネマdeリバティ!」の第10回は、阪神淡路大震災22年特別企画として『劇場版 神戸在住』をシネマ神戸で1月22日(日)に上映する。

「シネマdeリバティ!」は、2014年7月に正式認定を受けたNPO法人神戸まちかどシネ倶楽部が2015年3月から定期的に開催している神戸に根ざした作品の上映会。今月は、阪神淡路大震災から22年を経た節目として『劇場版 神戸在住』を上映する。

劇場版 神戸在住』は、阪神淡路大震災もテーマとして描かれている木村紺さんによる漫画の実写化作品。1995年に起こった震災を知らずに育った東京生まれの19歳の主人公が、神戸の街で震災の記憶に触れ、変化していく姿を描く。父親の転勤に伴い東京から神戸にやってきた19歳の美大生である辰木桂は、阪神淡路大震災を経験した人々の話を聞き、神戸がかつて震災に見舞われた街であることを自覚する。やがて、元町のギャラリーで車いす生活を送るイラストレーターの日和洋次と知り合った桂は、体が不自由でも精力的に創作活動を続け、絵の売り上げを各地の震災復興に寄付するなど社会に貢献している日和の姿勢や作品に触発され、次第に自分の中で何かが変わっていることに気づく…

「シネマdeリバティ!」第10回阪神淡路大震災22年特別企画『劇場版 神戸在住』は1月22日(日)10時30分~、13時~、14時50分~、シネマ神戸で当日券1,000円均一にて行われる。なお、12時10分からは、映画御鑑賞者のお客様が参加できる「”神戸在住”だった私と『神戸在住』」と題して、『神戸在住』の脚本を担当した安田真奈さんを迎えてトークショーが開催される。また、『神戸在住』に登場する「月を見ている猫」等のイラストを提供されたタナベサオリさんの絵葉書セットやポスターが販売される予定。

『劇場版 神戸在住』は劇場公開初日に舞台挨拶付きで鑑賞した。阪神淡路大震災発生当時、筆者は淡路島在住の小学6年生だった。とてつもない揺れに目を覚まし布団の中で硬直状態だったことを思い出す。本作は震災発生当時には生まれていなかった人達と震災経験者達が絡み合っていくことで成り立っている物語。それを描くことは大変にむつかしいものであり、20年以上を経過した今だからこそ鑑賞できることでもある。震災から復興した現在の神戸があることを感謝しながら、他の阪神淡路大震災関連作品と合わせて大切にしていきたい作品である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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